社会福祉法人 慈楽福祉会

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観音事業所
2024年12月17日

自分でできるを増やす「日課」と「活動」へ

日曜日以外の毎朝9時。
時間どおりに居室フロアから車椅子でエレベーターに乗り、5階のリハビリ室へ一人で来るAさん。
日課となっている自主トレーニングで一日が始まります。

開始に至るまでには、車椅子の駆動練習、エレベーターボタン操作の練習段階がありました。
時間になったら行けばいい、だけではなく、入浴曜日に合わせ朝の検温を忘れずに受けてくる、入浴時の着替えセットを自分で作るなど
「準備」も自分で行う必要があります。

リハビリの時間に加えて、一人でもできる毎日の練習により、立位の不安定さは軽減し、自分のペースでのトイレ動作が、見守りのもとできるようになってきました。

それに加え、入所時には難しかった歩行や段差昇降もわずかな介助でできるようにもなり、家族との車での外出も不安なくできるところまで達成。
「毎日の練習はやりがいがあり、楽しみに通えている」と意欲を見せるAさんです。
自分でつけるチェックカレンダーのマル印が欠けることがありません。

自分でスケジュールを管理し、自分で生活を組み立てて過ごす「日課」は、日々の活動量があがり、心身機能の維持向上へつながります。
また、施設生活の先にある在宅生活での、主体的な過ごし方への一歩となります。

老健施設の役割の1つに、「在宅復帰施設」があります。
心身機能のみならず、活動と参加に対する支援が重要とされています。
リハビリにおいても、お客様の強みを活かしつつ、生活行為に焦点を当てた、具体的、応用的なプログラムもバランスよく取り入れた取り組みにつなげてまいります。

観音事業所リハ室からでした。

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