観音事業所からお届けします。
日常の作業について、考えてみました。
毎日のことで気づきにくいけれど、
その方にとって意味のある作業がいくつもつながりながら一日はできています。
”日常はその人そのもの” という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
以前のようにうまくできなくなることで、自分が自分でなくなっていくような喪失感。
それが長く続くと、ご自身も周りも、その事実に気づきにくくなることがあるかもしれません。
リハビリの中で、大切にしていることの一つに、
その方にとって意味のある作業は何か、をご本人とともに探すことがあります。
一つの作業が始まり、そこから人とのつながりができて、さらにほかの作業へ波及し、積み重なって、
それらが習慣となり、生活リズムができてきます。
いくつもの作業がつながりながら、毎日のサイクルが作られていきます。
自分の育てている植木一鉢の水やりから・・
好きな歌を歌うことから・・
書道教室の指導経験を再発揮することから・・
働く娘の力になれるよう一品調理をしておくことから・・などさまざまです。
入所、デイケアご利用の方々の在宅復帰、在宅生活での課題解決に向けて、
意欲を高める作業活動の機会をつくることで、
心身機能の向上を図り、活動と社会参加へつながるリハビリを実施できるよう努めていきたいと思います。